低燃費少年

□大丈夫か。犬よ。
2ページ/3ページ

ここは何処だと呆然と立ち尽くしていると


犬が道路に飛び出して行くのが見えた


危ないぞー


なんて思いながら何となく犬を観察いていると……


トラックが犬に接近して来た


ヤバっ…助けないと…轢かれる…


そう思って犬の元へ走り出す


犬の近くに来ると、トラックはもうすぐそこ


滑り込めば間に合うッッ…!


そう思ってトラックの前に飛び出し、犬に手を伸ばし抱え込むようにすると


反対側の歩道の柵に背中を強打した


「いっ…!?」


背中は痛いけど間一髪、なんとか助けることができた


よかった…


俺は立ち上がって柵を越えて歩道へ。


犬を見ると震えていた


「怖かったよな。俺も怖かったぞ←


痛てぇし。汚れたし。


まあ、お前に怪我無くて良かったわ。」


なんて、犬に話しかけてると、飼い主らしき人……というか、人達が駆け寄って来た


飼い主探す手間が省けた


「コイツの飼い主か?」


「はい」


水色の少年が涙目で答える


「よかったな。犬。飼い主泣きそうだぜ」←


よく見ると全員涙目


ウケるw


「別に、泣きそうじゃないです」


「涙目で言われても説得力無いけど」


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ