◇小説◇
□君と僕の物語〜チャンジェ〜
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「前向いて!足元見て歩く!」
久しぶりのオフなので、食べたかった物を全て食べ、やりたかったことを全てやろうと張り切って出かけた僕。
出掛けにジェジュンヒョンが「俺もいくぅ〜!」と駄々を捏ねたので、少々目立つけど2人で出掛ける事にした。
「ほらぁ!ぶつかるよぉ!」
さっきからジェジュンヒョンはやたら僕の世話を焼いてくる。
確かにいつでもガードに守られたり、欲しい物があれば貸し切ってもらったりする僕たちは人混みは歩き慣れない。
「あーっ!欲張るからそっちのアイス溶けてる!」
それにしても口煩い。
僕たちのグループ内の役割として、確かにいろんな人からオンマとは言われているが、昔からこうである。僕はヒョンに子供扱いされるのがなんだかすごく嫌で
「ヒョン、母親みたいでうるさいです!美味しくなくなっちゃいます!」
と言っていた。
「あ、ごめん。」
珍しく静かになるヒョンに目をやると俯いていたので表情が見えなかった。
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