◇小説◇
□雨の日の一コマ〜2U〜
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朝起きていつもと違う暗さにカーテンを明けて外を見る。
ザーザーと音を立てながら強めの雨が外の世界を濡らしていた。
リビングに行くとなにやらジェジュンがせっかくのオフの日なのに雨ということで大きめのものの洗濯ができないとヘソを曲げチャンミンを困らせている。
ジュンスはいつも通りゲームに没頭しているようだった。
見渡すとユチョンがいないことに気づく。
そうだ。雨だった。
ユチョンは雨が降るとピアノのある部屋に行きその時の気分で音色を奏でる。
俺はその音色を聞くのが好きで雨の日が好きだったりする。
ほら、部屋の前に行くとユチョンの音が聞こえる。
コンコンッ
ノックをしてから扉をあける。
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