鋼の錬金術師
□届かないこの想いは自身の命を蝕む
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Fa' che mi rispecchi. ti prego.
nei tuoi occhi affinche la tristezza non abbia la meglio
(悲しみに溺れないように君の瞳に私を映して)
そんな言葉私には言えやしない、だけどこのままだと君の瞳は私を映さなくなってしまうかもしれないから
私以外の人と話す楽しそうな君を見ているとそのまま離れていってしまいそうで、見えなくなってしまいそうで
そんなことを考えると胸が痛くなる、それと同時に早鐘を打つ
この音が君に気付かれないようにごまかすように溜息をはく
「どうかしたのカ?」
君に聞かれると私は微笑んで「何でもない」と言う、でも上手く笑えてるかわからないよ・・・・。
このまま君に心を囚われてしまいそうで、でもそうしたら君は拒んでいなくなってしまいそうで
そう考えると心が臆病になって怖くなっていく、お願い
「____________?」
今、答えを言わないで
そうこれからずっと
Chiama. ti prego. il mio nome affinche la tristezza non abbia la meglio
(哀しみに溺れてしまわぬよう 私の名前を呼んで)
このままだと私は暗い哀しみの中に沈んでしまうから、だからお願い・・・・・
「サレッタ」って明るい笑顔と一緒に私の名前を呼んでほしい
大好きな君に呼んでほしい・・・・。
例えば何も間違っていない正しさがあるというのならそれよりも、私は誰も悲しまず嘆くこともない優しさを探したい
そうすればきっと傷つくこともなくなるだろうから
君の強さはわかってる、だから君の弱さも分かりたいよ
でもそれは叶わない
「私じゃ、駄目なのかな・・・・?」
そんな呟きさえ届かないのでしょうか?
あと少しで君に届きそうなこの指が、君にきっと届かないこの想いは
いつも過ごしていた明日を壊すことに怯えている、それでも諦めたくない
この想いは私の胸を苦しめる、とてもとても重く
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「痛いよ・・・・リン」
嫌いな神様に願えば全て叶うと思っていた、でもそんなことは無理だった
そんなことをしても叶わないものは叶わない、ああもうこんな我儘な時間はやめにしよう
一人でいた暗い水底に一筋の光が覗いている、その先にいるのはきっと君
その僅かな暖かさと光が消えないように手を伸ばして水の上に浮かぶ
君にこの思いが伝わるように・・・・。
君にもう少しで届きそうなこの指が、君にきっと届かないこの想いは
君を無くすことに怯えている、でも
諦めたくないよ、これからいつまでも・・・・・・
「・・・・・リン、大好き」