ハイキューBL小説 その他CP

□   。【影金】
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軽く学園パロになってます、パロが苦手な方はご注意ください。









「き、金田一…っ!」

「…?何だよ」


午後12時、お昼の時間だと皆が食堂や外に出る時間。
今ここには、俺と金田一しかいない。

「っ、その…す、っ…す……」


言葉が出てこない、脳にはちゃんとした言葉があるのに、ちゃんと文章が浮かんでいるのに。

俺は金田一が好きだ。
何故だか分からない、けど、好きになった。
金田一が悲しいと、俺も悲しい。
逆に、金田一が喜ぶと、俺も楽しくなる。
金田一の笑顔を、ずっと守りたいと、守って、ずっと見ていたいと、心から思った。

正直側から見ているだけで良かった。
けど。

「っ、すき…だ、…!」

顔が赤い、熱い。
金田一の顔が見れない。
怖い。

でも、すこし期待を抱いている。
金田一なら、酷い断り方はしないだろうし、あわよくば付き合えるかもしれない。

それは金田一だから、微妙な距離にいる俺に、どんな返事を見せるのだろうか。

「…今更何言ってんだよ、俺も好きだって」


はぐらかされた。
俺は恋愛感情で金田一が好きだ。
金田一を手に入れるならなんだってする。
殺すのも、捨てるのも、壊すのも、縛るのも、全部。

なのに、金田一は俺を見てくれない。


「……そういうの、正直気障なんだよ…。」


金田一は優しいから。
断れないんだろ、俺を恋愛感情で見てないから、普通のチームメイトとしか思ってないから。

憂鬱になる。
俺が戯れ言を言うような奴じゃないって知ってるだろ。
いや、金田一は悪くない、自惚れていた俺が悪いんだ。

そもそも、どうやって金田一を好きになったかも分からないのに。
分からないまま、引きずった。
引きずってボロボロになったまま、直さずに告白した。

俺が、金田一なら認めてくれると勝手に思い込んだから。
なら、もう諦める?
金田一に好きな人ができて、いづれ付き合って、結婚して、それすらも分からずに、変わらずに、もう、諦める?


「影山…?
それだけならもう俺行くぞ?昼の時間なくなっちまうからな」

「………金田一……」
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