三つ編み少女
□三つ編み少女 漆
1ページ/8ページ
私はいったい、何がしたかったのだろう。
何を成し遂げたかったのだろう。
何者になりたかったのだろう。
人様にばかり迷惑をかけて。
私の価値は、全世界のどれくらいだろう。
豊かな環境に生まれてきた自分に腹が立つ。
世界のどこかでは、価値ある命達が簡単に失われていく。
それは、遠い所でなくても。間近でも。
きっとあなたさえも、私の価値に気付くだろう。
だから、私を。
その事に、私は異論などない。
あなたは正しいことをしただけだ。
そんな世界が私を必要としないのなら。
いらないのなら、もう。