三つ編み少女

□三つ編み少女 髭
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私は生まれつき己の弱さに頭を悩ませていた。

好きな人を独占したい。

友人も。きっと、あなたさえも。


私だけのものにしたい。

友人も。あなたも。


私だけを見てほしい。
私だけの事を考えてほしい。


そんな思いがふつふつと沸いてくるの。

私はそんな性格が嫌いだった。

私の性格に嫌悪感を抱いていた。

だって、あなたは人間だもの。

物じゃない。


幼い頃、私の友人は私じゃない誰かと楽しそうに話していた。

私はその友人が盗(と)られたようで黒い想いに呑まれそうだったの。

ああ、これが嫉妬というものなのだなと確信する。

あふれんばかりに湧き上がってくるこの想いに私は逃げることしかできなかった。

だって、怖かったの。

友人を、あなたを傷つけそうで。

゛私だけを見て。゛そんな想いが通るはずがない。


この想いは、生まれるばかりで止まらない。
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