三つ編み少女
□三つ編み少女 参
1ページ/2ページ
夜。
それは私独りだけが世界に溶け込める唯一の時間。
私を黒く塗りつぶしてくれる。
私独りだけを残して、ただいたずらに夜は過ぎ去る。
音が溢れていた昼間とは違い、音も何もないようなそんな世界が私は大好きだった。
こんな無駄な時間を過ごしていいのだろうか。
そんな罪悪感がひしひしと私を染め上げていく。
罪悪感に浸りながら、こんな時間を過ごしていることを知らない人達のことを思うと寂しさと自傷思考に快感を感じていた。
このどうしようもない、何にも囚われない時間がものすごく大好き。
そんな時間は瞬く間に過ぎる。
こんな私をおいて。
あの、朝がくる。