見てみましょう、
□二話
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『お母さん』からの指示道理学校に行くために制服に着替えた。
朝ご飯は冷蔵庫に入っていた物を食べた。
おそらくこれも『お母さん』が作っておいてくれたのだろう。
「……行ってきます。」
誰もいない家に独り呟いた。
家を出て数分歩き、
ふと思い出した。
私は、方向音痴だ、と言うことに。
「………。」
災難だ。
只でさえ知らない場所だというのに…
こう言うときはどうすればいいんだっけ…
その場に独りぽつんと立っている私は、
人に頼る術など知らない。
「……どうしよう。」