見てみましょう、
□一話
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白い4階建ての校舎の屋上に少女が一人。
下からは悲鳴や静止を進める声の数々。
その声には耳を傾けず
少女は一人真っ青な空を見上げる。
『地面に落ちて、地に張り付いて、あの空を目指すんだ。私。』
左手を伸ばして空を掴もうとする。
しかしその手は空を掴むことは叶わない。
『まぁ、良いか。
…さよなら、つまらなくて、くだらないこの世界。
次は"期待"するよ。』
ピョンッと其処から飛び降りて重力に身を任せる。
しかし左手は空を求めて只、伸ばす。
『 。』
その言葉は体を地面に打ち付けられて口には出せなかった。