マチトム小説

□ポーカーフェイス
2ページ/2ページ

そう思ってたけど
僕は結構ポーカーフェイスが得意だったりする
創也だって顔にでるタイプじゃない

ババがどっちの手にあるか分かってるのに、これ面白いぞ!

それになんだかんだ創也も楽しそうだし

「よーーし、もう一回!!」

「...しょうがない、受けて立とうじゃないか」

なんだ、ノリノリじゃないか

ーーーーーーー
結果、5戦中2勝という、創也相手にしては好成績を残してババ抜き対決は幕を閉じた


「意外と面白かったな!!」

「内人くんも思ってたより人を出し抜くのが上手いんだね」


それは褒め言葉か??


なんだか面白くて僕は声を出して笑った
創也もそれにつられたのか笑った

............あれ??
創也ってこんな風に笑うんだっけ??

いつもの悪魔のような微笑みじゃなくて
教室で時々見せる愛想笑いでもなくて
小さい子のような笑顔


「...え」


「ん?どうしたんだい、内人くん」

「い、いや、なんでもないよ」


そうかい?などと言いながら創也はヤカンをコンロにかけた
なんだ?創也の笑顔を見た時
なんだか変な心地がしたような...

なんか...痛い??
胸の当たりがこう...キュッてなる?

なんだろう
病気なんてことはないよな

おわり
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ