クイーン小説

□贈り物
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それはある日、仕事のためにある街を調査(観光)していた時のことーーー





「ここはどこですか、クイーン?」

「どこって、市場だよ、市場!」
得意げに言うクイーン。

「何故市場に来る必要があるんですか?」
『理解不能』
ジョーカーとRDから冷たい言葉を浴びせられる


「はぁ...。少しくらい真面目に仕事をしたらどうですか」

他にもするべき仕事がたくさんあるというのに

「いいじゃないか!この土地のことを知るためには必要なことだよ!」

「ブラブラ観光することがですか?」

「な、何言ってるんだい!これは観光じゃなくで調査!」

『言い訳してないで仕事してください!』

まったく自分の言葉を聞いてもらえないのでクイーンは拗ねる寸前だ

「ほら、次行こう!次!!」

「ちょ、クイーン!!」

嫌がるジョーカーを半ば強制的に連れていこうとするクイーン

『何処に行くんですか、クイーン!
仕事が溜まってるのにあんまり遊ばないでください!』

そのままお説教モードに突入しそうなRDだが、

「あ、RD!頼みたい仕事が出来たんだけど」

クイーンに遮られる

「仕事のために必要なんだ!本当だよ!!」

『はぁ...。何なんですか』

「あのね、すこーし長めの高枝切りバサミみたいな物をつくってくれないかい?」

『「はぁ??」』

見事にハモったジョーカーとRD

「今回の獲物を頂くには必要不可欠なんだよ」

真面目な顔になるクイーンに

『...解かりました。間に合わせてみせます。ですが、あなた達に付き合ってると終わりそうにないので私は今から通信を切らせてもらいます』

RDの言葉に絶望的な表情のジョーカー

『ジョーカーを困らせるようなことはしないでくださいね!』

そう釘を差し、RDは通信を切った

......

「よーーし!!ジョーカーくん、調査再開!!」

その後もジョーカーの抵抗空しく色んな所を連れ回されるのだった

市場の次は洋服屋、その次はカフェ、その次は観光名所を転々と...

調査(観光)が終わる頃、太陽はもう沈みかけていた
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