マチトム小説

□ポーカーフェイス
1ページ/2ページ

「よぉ」

「やぁ」

恒例となりつつある挨拶
静かな砦
紅茶の香りが漂う

最近は塾がない日は砦に来ることが多い
特になにもしないけど、この空気が僕は気に入ってる

創也といえば
今日もパソコンに向かって作業中

ふぅーむ...
今日は本も持ってきてないし
宿題もない、と......

ん??あの棚の上にあるケースって
トランプ??
なかなかいい遊び道具じゃないか!

......
..........

トランプって一人じゃ遊べないじゃないかぁぁぁぁ!!!
しかたない、もう一人いるし!

ジーーーーーッ....
ジーーーーーーーーッ....

「......内人くん、僕に何か用かな」

「創也!トランプしないか??」

それから3分ほど、激しい目線だけの攻防

トランプくらいいいじゃんか!

そしてさらに5分40秒が経過し...

「あーーもう!遊んであげるから早く準備したまえ!」

よぅし、勝った!

眼鏡を直しながらソファーまで来る創也

「創也は何をしたい??」

「別になんでもいいよ」

言ったな!じゃあ、あみだできめてやる!

「...創也さん、あみだの結果、ババ抜きになりました......」

そんな目で睨んだって、なんでもいいよっていったお前も悪いんだからな!

まったく、二人でするババ抜きほどつまらないものはないな
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ