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□おめでとう
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単刀直入に言おう。

今日は僕の誕生日である。












「「「月島君おめでとーー!!」」」



なんなんだ、本当になんなんだ。
ここは僕の家のはず。
家とは心が一番安らぐ場所だったのではないだろうか。
これでは安らぐもなにもない。



日向、影山、山口。そしてなぜか谷地さん。




烏野高校排球部一年生勢ぞろいだった。






「……」
「おっなんだ?!月島あれか!!そんなに嬉しいのか!?やったな影山!!」
「うるせぇ日向ボゲェ!!!」
「か、影山くん日向、あんまり騒がないほうが…!」



どうなっているんだ。というかこいつらに誕生日教えた覚えないよ僕。


山口を見る。
なぜかグッと親指を立て、笑顔を返された。

いやグッじぇねえよやっぱりお前かふざけんな。

「えーで皆さんなんのようですか不法侵入ですよお引きとり下さい」

「不法侵入じゃねーぞ!!ちゃんと月島の兄ちゃんに許可とった!!」


へぇ帰ってきてたのかそうかそうか兄ちゃんもう一生帰ってこなくていいよ。

今度来たときは無視だ。徹底的に無視だ。

「……」
「ヤバイツッキーがフリーズ」
「あ、な、なんかごめんね月島君…!」

谷地さんは良い子だった。
いやそれは置いといてだ。

「何なの??何の会なの??教頭のかつらを吹っ飛ばす会???」
「やめてくださいしんでしまいます」
「日向君土下座……」

なんと哀れ。

「えっと、ツッキーの誕生日会。もとい、ツッキーの誕生日を祝う会」

とのことだった。


いやまぁ、嬉しくないわけでは無いけど。
そういうのはあんまりキャラじゃないんだよ。



「あれ月島照れてる???照れてます??」
「うるさいよフジクジラ」
「やばい影山くん寝てる」
「……」


「ほら!!はい!!!影山起こして谷地さん!!!!ツッキー!!!!」


「せーのっ!」




「「「「Happy Birthday!!」」」」




今日は騒がしい日になりそう。

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