novel

□そばにいるだけで
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「宍戸さぁん!一緒に帰りましょう!」


そういって満面の笑みを浮かべ、見えない尻尾を千切れんばかりに振っているのはオレの後輩兼恋人の鳳長太郎。
オレよりも十センチ以上もデカイなりしてるくせにいちいち可愛いもんだからどうも調子が狂う。


「分かった、分かった。ちょっと待ってろ。」


ニコニコ愛らしい笑顔を存分に振り撒くコイツの頭を撫でてやれば、更に嬉しそうに瞳を輝かせる。
……ホンットムダに可愛い。


「よし、帰るぞ長太郎。」


「はぁい!」


語尾にハートマークがつきそうな

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