短編

□構う
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ここはサニー号。
そこには同盟を組んだトラファルガー・ローと麦わらの一味がいた。

「なぁトラ男!一緒に遊ぼう!」

そう声をかけたのは麦わらの一味の船長、モンキー・D・ルフィだった。
ローはそんなルフィから顔を背ける。

「そんなの、俺じゃなくてもいいだろ。トニー屋でも誘っていろ」

そう言って何処かに行こうとするローの手首をルフィが掴んだ。

「なんだ」
「俺はトラ男と遊びたいんだ!」

頬を膨らませるルフィ。
正直ローは何故ルフィがここまで自分に構うのか、良くわからなかったのだ。

「おいルフィ!昼飯だぞ!」
「マジッ?!すぐに行く!」

突如聞こえたサンジの声にルフィはすぐさま反応し、キッチンの方へ向かった。
その様子にローは内心ホッとする。

「お前は行かねぇのか?」

後ろから声が聞こえ、振り向くとそこにはロロノア・ゾロがいた。

「あとで行く」
「そうか」

ゾロはそう言うとローに近づき、ローの手首を掴んだ。

「何をする」
「船長命令だ。一緒に行くぞ」

そう言ってゾロはローを連れて歩きだした。

「連れてきたぞ」
「おぅゾロ!良くやった!」

ルフィはそう言って「にしししっ!」と笑いだした。

「よぅトラ男。お前の分の飯も出来てるぞ」

そう言ってサンジはローの食事を出す。

「あ、あぁ……」
「トラ男君、私の横空いてるわよ!」

そう言われ、ローはナミの隣に座る。

「なぁなぁトラ男!あとで一緒に医学書読まないか?」

チョッパーがそう言うと、ローは「分かった」と言う。
すると次々と話しかけられ、ローは少し戸惑いながらもしっかりコミュニケーションを取った。

「なぁトラ男!あとで俺と一緒に遊ぼう!」

最後にルフィはそう言って無邪気に笑う。

「そうだな。トニー屋と医学書読んでからな」

それにローは少し笑ってからそう言った。
その瞬間、殆どの人が赤面したらしい。

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