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□一目惚れ
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出会ったきっかけはあまりに不純で。



今日の俺はとても機嫌が悪かった
柳生の奴が俺を差し置いて彼女なんか作りよった。
そりゃあ、大学生だし?彼女くらいはみんな欲しがるじゃろ?

だけど柳生にはまだ彼女なんていらんじゃろ?

何度も柳生に言った
「お前さんに彼女はまだ早いナリ」

それでも柳生は少しはにかんで
『確かに私には勿体ないくらい素敵な彼女です』
と、ドン引きするくらいメロメロみたいで、
早く別れてしまえばいいのに

なんて

そんなことは思わない
本当は俺が寂しいのじゃ

そんな憂鬱な気分で大学から遠いカフェで講義をサボることにした

カフェに行くと制服を着た女の子が一人ちょこんと座っていた
我が立海の高校の制服じゃ

何を思ったか、俺はその少女の隣側に座った

驚いてこちらをみる少女。

「お前さんって一目惚れって信じたりする?」

『えっ』

「お前さんに、一目惚れしてもうた」

我ながら恐ろしい嘘をついたと思った。
ヤケになって女子高生を口説くとは思わなかった。

『私も今貴方に一目惚れしました。』

真っ赤に頬を染めて言われた。

俺はその言葉に惚れてしまった。

→あとがき

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