紅色の葉と鬼とそれから仕事

□プロローグ
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ーー目の前がどんどん暗く、深く沈んでいく。自分の体はいうことが聞かないように動かない。

なんで僕は海の中に漂っているんだろう。

(ああ、そっか)

ーー落とされたんだ。村人達に。

最後の最期まで嫌なことばかりだった。酷く、惨めで黒い思いがどんどんどんどん胸の中を侵食していく。

出来ることならば。あの人達に、村人達に。


(最も黒くて暗い思いを、惨めで酷い思いをさせてやる)

そして意識は完全に光を失った。
 

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