krkの籠球 3

□おかえり 【紫原】
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「むふっ、くるしいよぉ。あぁ…でもいいにおいする、ね」

あわわわ、ちょっとギューッとしすぎちゃった!? るうちんが腕の中でワタワタしちゃったよ。
少し力をゆる……ん? 

『くぴゅー』

聞こえてきたのは気持ちよさそうな寝息?

確認すると俺の胸元に鼻をすり寄せるようにしてるうちんは気持ちよさそうに寝ていた。

え? 一瞬前まではちゃんと起きてたよね?

えっと、寝ちゃってる訳だからさ、とりあえずるうちんをベットに……だけど、あらら。寝室に運んでベットに下ろそうとしても俺のシャツをがっちりつかんで離してくれない。

「るうちーん。離してくれないと寝かせてあげられないんだけど」

なんて声をかけても返事も離してくれる気配はなし。
それどころか寝ぼけ気味の声で『敦だぁ、うふふ』ってがっつり抱きしめられちゃったよ。

普段は頼んでもこんなデレなんてしないのに。
もちろん嬉しいけどフクザツ。

う〜ん。
それにしても離してくれないなぁ。ま、いっか。シャワーとかしてないけど俺も一緒におやすみぃ……。
しょうがないよね。離してもらえないんだから不可抗力ってやつデショ。

だから後で怒るのはナシね〜。
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