krkの籠球 連載

□猫を拾う8
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<客間>

何だろう。さっきから全身の毛が逆立っているようにゾワゾワする。極めつけはたった今の悪寒。
ぞぞぞわーっ! となったのよね。

おちおち寝てもいられない。
昔から嫌な予感だけは感じるのよね。…ただ、きっちり回避できたという記憶はあまりないんだけど。


とりあえず夕べの一件からこの部屋に籠城したけど、いつまでもここにいるのは難しいよね。

ドアにはちゃんと鍵をかけているので赤司さんは入ってこれない。
トイレも洗面所もあるから部屋から出なくても用が足せるので問題ない。

食事……。
それだけが問題だけど、備え付けの小さい冷蔵庫に水分は何本か入っている。
あれだけあれば二日ぐらいは何とか頑張れそう。

その間に赤司さんだって会社に行かないとクビになっちゃうもんね。
日本の会社はそんなに急に二日以上の休みをくれないこと知ってるもん。


大丈夫。何とかなる。

貧乏生活のキャリアが長いの舐めんなよ!

と、逃亡することを前提にいろいろと計画を練っていた。
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