krkの籠球

□しかたないだろう
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緑間真太郎は眉目秀麗ではあるけれど、熱狂的なおは朝占い信者であるため周囲からは『変な人』と完全に認識されている。
だけど、私の大好きな彼氏。

二人っきりのときは結構甘えたと自負しているけど、公共の場では一応のマナーを守りたいのが私なのだけど……。

「あのさ、気のせいだったり、自意識過剰だったりするのかもしれないけど、聞いてもいいかな」
「何をなのだよ」
「さっきから、ものすごーく真太郎の視線が近い気がするんだけど」

「気にすることはないのだよ。特に問題ない」

「いえ、あの真太郎さん、授業中なんで少しは気にしてほしいかなって。真太郎の席は廊下側だよね」

「今日は高尾と席を替わっているのだよ」

「隣の席とは思えないほど近いですよね」

「机を寄せているだけなのだよ」

「それだけじゃないでしょーが! 何で私は真太郎の膝の上に乗せられてるの?」

「今朝のおは朝占いで『おとめ座の異性』と出たからだ。懐に入れてしまうことができない以上、接近している必要があるのだよ。
だからこれは不可抗力だが人事を尽くしている結果なのだよ」

「このおは朝の盲信者め!」

「心配するな。お前が当てられても一緒に黒板までついていく。正解するまで密接しているのだよ」


「そんなんするほどヒマならお前が問題解け!!」
 

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