薄桜鬼_短いもの

□言ってみよう!_3 山南さんの場合
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なにかというとラスボスとしての立ち位置が揺るがないこのお人ですが、どういう風に対応していただけるのかが楽しみです。
マッドドクター(狂科学者と表記すべき?)との対峙した際のお約束、『被験体』になるのだけは勘弁してほしいですが。

さて、山南さんはどちらでしょうか。
やっぱり自室かな?

「失礼します。山南さんはご在室でしょうか」
「はい、いますよ。どうぞお入りなさい、立浪君」

名乗る前にご指名をいただいてしまいました。待ち構えられた感がするのは気のせいでしょうか。
やばいなぁ。すでに手の内を知られていては楽しく遊べないと思う。

「どうされましたか? 土方君や藤堂君と楽しそうにされていらっしゃったようでしたが」

完璧にばれてます。
………
どうしませう。(冷や汗)

とはいえ………ふう。
………仕方がありません。今回の趣旨を全うするのみです。

「立浪君?」
善い人オーラ(偽ですよねっ)全開で声をかけられました。

「はいぃぃっ!(完全に声が裏返って変になってるぅぅ)」
「私にも何か用があるのではないのですか?」
口角があがってすごく嬉しそうにしていただけるのは結構なんですが、捕食されてしまうのではないかと不安に駆られるのはなぜですかぁ。

「立浪君?」
ずいっと一歩にじり寄ってこないでよぉ(心は半泣き)
「い、いえ。なんでもないです。最近お会いしてなかったから元気かなぁと思いまして伺ったまでですから……ははは」
体は本能的に出口に向かってます。このまま見逃してください!!

「今朝も朝餉の席でお会いしましたよ」
「そうでしたよね、朝餉時ぶりですから、その間にお変わりなんて…ないですよね。はは。失礼しますね」
こんな必死の苦しい言いわけで、この狡猾な人から逃げられる訳がありませんが、立浪必死です!

……
………
そして、というかやっぱり捕獲されてしまっています。
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