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□黒子de昔話! 【白雪姫4】
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花宮白雪姫はロングドレス姿でガツガツと山道を進んできます。
途中、クマやキツネにも出会いましたが、持ち前の眼力と卓越した知能により危険な状態に陥ることはありませんでした。
「ったく、最近の野生動物ってヤツはだらしねぇ」
そんなことをつぶやいています。
口元は不敵な笑みがダダ漏れです。
正直、お城で生活していたときは完全なネコかぶりを披露していたのですが、現状では誰に何を隠す必要もないんですけど、ちょっと、できればお近づきになりたくないオーラがバシバシ出ています。
おまけに、口ずさんでいるのは『人の不幸は蜜の味』だなんて、一国の姫にして厨二病としか捉えられません。
そんな危険な人物ですが、実渕メイドにもたされたバスケットに入っていた食料の一部を小動物に分けてあげる心優しお姫様です(?)
「うっせぇ! たまたまこぼれただけだろーが」
『いえ、それにしてはかけらが大きすぎでしたよね。それとか、果物もわざわざ皮もむいてあげたりとか……」
「しるかっ」
顔が真っ赤です。
ツンデレのデレ発動中?
あとでメンバーらにおしえてあげなければ///(^^♪
「テメェ、余計な事しやがったら……分かってんだろうな」
ひくーい声で脅されました。
背後にどす黒い何かを背負ってます。こわーい(泣)
*****
さて、実渕メイドの指した『猟師の山小屋』とおぼわしきものが前方に見えてきたようです。
「ぷはっ、この俺をここまで歩かせるなんて良い度胸だ」
一体なにをやらかそうというのでしょうか。
体力はばっちりな白雪姫ですので、目的地が確認できたことにより歩くスピードがあがっていきます。
「おい、誰かいねぇのか?」
小屋の扉の前に到着して勢いよく叫びました。
猫をかぶるのを忘れてますよー!!
「ぁああ? 誰だよ」
小屋の中に人がいたらしく、気だるそうな声とともに扉が開きました。
……
………
が、花宮白雪姫の視界には何も映りません。
「えっ……マジかよ〜〜」
どうやら怪奇現象に結構チキンなようで扉の前で微妙な心拍数を抱えております。
「猟師小屋って言ってたよな、、、、、ホラーハウスだなんて聞いてねぇぞ……」
正直、大声で叫びながらこの場を逃げ出したいぐらいの勢いです。