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□黒子de昔話! 【白雪姫1】
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昔々、ある王国に仲の良い王様夫婦がおりました。
この二人の仲の良さは近隣の国々にも知られており、夫婦円満の代名詞にもなっているほどでした。
ですが、仲が良すぎるためか、なかなか子宝にめぐまれません。

ある冬の日、舞い落ちる雪を見ながら刺繍をしていた王妃は、誤って針で指を傷つけてしまいました。
「痛っ」
指からぷくりと血が出て、指置きにしていた白い絹布の上に滲みました。

それを見た王妃は
「雪のように白い肌に鮮やかな赤い唇をもつ子どもがいたらどんなに幸せなことでしょう」
と、秘めた願いを告げるようにつぶやきました。

願いが届いたかのように、王妃は翌年、肌の色は透けるように白く、唇は鮮やかな赤色の玉のような赤ん坊を出産しました。
赤ん坊は『白雪姫』と名付けられ、城の中で大切に育てられていました。

しかし、心優しい王妃は体が弱かったためか、産後の回復が芳しくなく白雪姫の一歳の誕生日を祝うことなく亡くなりました。
国王は大変悲しみ、そのまま病気になってしまいそうだったので、家臣たちは新しい王妃がいれば元気を取り戻してくれるに違いないと、新しい王妃を探しました。

ほどなくして王国は新たな王妃を迎えることとなりました。

新しい王妃は大変に美しい人でした。新しい王妃の日課は鏡に話しかけるということなので、ちょっと痛い人かもしれません。
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