krkの籠球 連載

□猫を飼う9
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雨の日から数日が経ち、かぐやもずいぶんおとなしくなってきた。
いや、『おとなしく』というよりは『落ち着いて』きたというべきかな。

今は目の前に座って大人しくお茶を飲んでいる。

散々ごねていた朝食の件については、時間ギリギリに出てきて食べた。
本人としては精一杯抵抗をしていたんだろうけど、俺からすれば結果が見えている以上『無駄な抵抗』だ。

十代の『僕』なら、そんな無駄は見下して考えを改めるよう教示してやっていたのだが『俺』はそうは思わない。
というよりかぐやが相手だからなのか?
ちょっとした駆け引き(になっているとは思えないが)が楽しい。
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