krkの籠球 連載

□猫を拾う1【赤司】
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今日、俺は猫を拾った。

俺の住むマンションの入り口に座っていた黒い猫だ。
帰宅時に入口で目が合った。何となく気になったので『そこにいては冷えてしまう。一緒に来るかい?』と声をかけたら小さくうなづいてついて来た。

コンシェルジュが何かを言おうとしていたけれど、俺の視線を受けて口をつぐんだ。
エレベータの扉が閉まるまで黙ってお辞儀をして見送っていた。

猫は少し雨に打たれてしまって濡れていたので、部屋に連れていくまでの間は俺の上着をかけてやった。


部屋に入ってからはそのままバスルームに連行し、浴槽に湯をはって準備を整えた。
この俺に入浴の準備をさせるからにはそれ相応の覚悟が必要だということを覚えておいてほしいが、猫が相手ではそれもまた致しかた無いことなのだろう。

ああ、そういえばまだ声を聞いていなかった。

潤んではいたが意志の強そうな目をしていた。やはり強気な声で鳴くのだろうか。







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とりあえず序章から!
どこまで続けられるかは不明ですが、宜しくお願いします。

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