krkの籠球 2

□なじみとロマンス 【緑間】
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私が通っているのは東京の秀徳高校です。ここには同じ中学から緑間真太郎君が進学しています。
真太郎君とは、私が小2で引っ越してきて以来のご近所さん(お隣ではありますが、塀越しなので裏のお家?)です。
青峰君とさつきちゃんの関係とはかなり違うような気がしますが、一応幼馴染ということになります。

小中高と同じ学校に通っています。
入試の段階でかなり真太郎君に個人授業をしてもらい、自分の頭と彼の頭の出来の違いを目の当たりにしました。
その最中に散々『よく見直すのだよ。るうはそそっかしいので、3度見直しをするぐらいで普通程度なのだよ」と、ちょっぴり「おバカさんなのだから」的な発言もされましたよ。
ええ、手がかかるおバカさんです。既に推薦で合格が確定している人とはいえ、受験生に勉強を見てもらうなんて申し訳ないです。感謝してます。


これまで『幼馴染がある日恋に落ちる』というドラマ的な展開は起こりませんでした。
正直、青峰君とさつきちゃんの関係を見ていると『あれは所詮ドラマだよ。脚色だよ』と思いますけどね。
野性的なイケメンとビジュアルは理想の女子(家庭的な女子力は壊滅的)の二人だってカップルとして成立しないのだから、凡人の自分と美人で秀才の真太郎君がそんなことになるわけがありません。
良くて兄妹。いや、家族でしょう。幼馴染の行く先ってそんなものよね。

真太郎君は人付き合いが苦手な偏屈さんなくせに、何だかんだ言いながらも世話を焼いてくれます。実は『お母さん的なポジション』の人なんです。
以前そう言ったら『お前のような娘では手がかかって仕方がないのだよ』と言われちゃいました。横で高尾君がお腹をよじりながら大爆笑してました。
だけどね、『緑間母さん』みたいに見守ってくれる頼りになるあなたが大好きなんですよ。言わないけど。
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