薄桜鬼_現代 主は小説家

□あなたの存在
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最近バイト先で地区リーダーに昇進(社員待遇になった!)したことと、新入りの教育係になった。
別に社員を目指してた訳じゃないけど、仕事ぶりを認められることはうれしい。

笑顔で対応するのがモットーで、これからもそのまま行くつもりだった。それでいいと思ってた。

今回も昇進しなかった先輩バイトの一言を聞くまでは。



『いい気になるなよ。ウソくさい笑顔だけで成り上がりやがって』って。

そりゃ、たまには作り笑いしてることだってあるけど、誰だってそうだろ?

同期には『気にするな』とか『あの人、自分がまたデカイミスしたから上がれないんだってさ。ただの八つ当たり』って言われた。

誰の言葉も本人にすれば真実だろうけど、評価されてる本人の評価って…どうなんだろ。

俺の存在ってウザくないのかな。大丈夫かな。


足取り重く帰路についた。


角を曲がるとマンションが見える。
今日は宴会やってるのが丸わかり。マンション自体が活気づいてる。


「俺が居なくても楽しそうじゃん…」
「……居なくてもいいってことなのかな」

足取りが重いよ。
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