薄桜鬼_現代 主は小説家

□Happy Valentine's Dayはきっとゆっくり来る
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女子力が足りなさすぎと言われても、女子じゃなっしょ! と言われても。
生まれてこのかた、バレンタインに縁のない生活をしてました。
ああ、友チョコはあげたりもらったりもしました。
全く縁がないとは言いませんけど、業界(←何の? 菓子業界か全国チョコレート協会とか?)の趣旨とは全く異なるご縁のみでしたよ。

とはいえ、女子だけに囲まれた生活をしていたわけではないですよ。
学校だって幼稚園からずっと共学。

男子の友達もいます。
皆で一緒に遊びに行ったりすることもあるし、家に遊びに行ったことも来てもらったこともあります。
男の人を避けていたわけではないけれど、愛の告白つきチョコには至ってなかったです。

誰も欲しいとも言われたこと無かったし(ちっ。そんなに魅力がないわけじゃないと思うんだけどね。告られたこともあるし)。


だけど今年は私の心に春がやってきてしまった。
毎日学校へ行くときに通る道にあるマンションに住んでいる人を好きになったんです。

人懐っこそうな小柄な男の子とよく一緒にいる艶やかな黒髪の男の人。
マンションの前で定期を落としてしまったらしいんだけど、それを駅まで届けてくれた。
本当に偶然だけど、私が改札で定期を探してオロオロしていたときに彼が届けに来てくれた。

少女漫画見たいな展開だけど、その時の彼に私は一目ぼれ。
2駅ほど先まで一緒だったから、その間に拾ってもらった場所とかお名前とか聞いた。
そのときに「住んでるマンションの前に落ちてた」の一言。これで住んでるところもわかりました。

今度お礼に行きます、と言ったら一緒にいた小柄な男の子が喜んで招待してくれた。彼もはにかみながら了承してくれました。
(この小柄な男の子も高校生ぐらいだとおもったら年上でした。びっくり)


この初恋ともいうべき出会いはなんと2月10日。
これまで縁がなかったけど、あと4日でバレンタインじゃないですか。

私はこの出会いを恋愛に成就すべく動きだしたのです。
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