薄桜鬼_現代 主は小説家

□紅葉狩り3 薬王院までも至ってないのに 【斎藤(?)】
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な、なんとか108段の煩悩を登り切りました! 思ったよりも階段の段差が高くなかったので、右、左と順番に足をだしていけば左右54歩ずつで男坂をクリアすることができました。
なんてことないじゃん! と征服感とともに『どうだ!!』と後ろを振り向いた瞬間に大後悔です。

……い、意外と高くて急だった。足がすくむ…

「第一関門突破じゃん。お疲れ、るうサン」

ややがくがく気味の足をだましていると平助くんに声をかけられた。
ああ、ほっとする。

「頑張ったな」
「おっと、高いとこ怖いのに後ろ見ンなよ」

へにゃっと力が抜けそうな私を皆が支えてくれた。

「ありがとうございます〜///」

思わず『ふにゃ〜』と笑ってしまった自分に気づいて慌てて顔を隠す。恥ずかしいー!

「っつ。あ、飴でもどうだ。落ち着くから」
「ありがとうございます、斎藤さん」
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