薄桜鬼_現代 主は小説家

□ご近所さん、よろしくお願いします_土方編
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青い空! 白い雲! 真夏の炎天下だからちょっと暑いけど私、立浪るうはついに念願の一人暮らしを始めることになりました。

この中途半端な時期に何でまた。普通は4月の新学期とかに向けて引っ越すでしょ。と思われる方も多々いらっしゃると思います。
私だってついこの間まで爪の先ほども引っ越して一人暮らし、だなんて思ってみませんでした。

この間まで妹とその友人(女の子よ)と3人で3LDKの駅近マンションをシェアして住んでました。
妹が4月から海外転勤になりまして。半年で戻ってくる予定だったためそのまま2人でシェアしてたわけですが、発端は裏切者とでもいうべき妹でして。

行ったそうそう『私、運命の人と出会ったわ!』と出張に行ったのか、婚活をしに行ったのかが分からない状態となり、なんとそのまま結婚することになり日本に戻らないこととなってしまいました。

この先もずっと2人でこの部屋に住むには経済的にちょっと厳しいし、今更3人目を募集して住むのもねぇ、という結論に達しまして引っ越しをすることになったわけです。

最初は2人シェアするつもりだったけど、ここで意見が分かれました。
私の希望はこれまで広いところに住んでいたので、多少都心から離れても広めの部屋がいい。
彼女の希望は多少狭くても都心がいい。間違っても住所が田舎くさいところには行きたくない。

希望が合いません。
仕方がないので別々の場所への引っ越しとなりました。

私の新しい家はちょっとローカル線を利用しますが都心まで1時間で、駅から5分です。ほぼ新築の5階建てマンションの3階。間取りは2DK。なかなかでしょ?
エレベーターが1機しかないのがちょっと難ですが、3階だから荷物さえ軽ければ上りも下りも問題はありません。

「立浪さ〜ん」
「はーい。ご苦労さまでした」

引越し屋のお兄さんに荷物を運び込んでもらい、ガス屋さんにもセッティングをしてもらって荷物が入るところまでは引っ越し完了!
とりあえず、今日の寝床を確保して明日いっぱいかけて整理しよう。

ぼふっ、とベッドに飛び込んで今日の予定を考える。

……とりあえず空気の入れ替えを兼ねてあと2時間ぐらい窓開けとこ。暑いけどしょうがないな。
それから、その間に風呂場の水出しと物干し場を何とかしよう。そうしたら後で水風呂入れるし。

考えて、即飛び起きる。
このままベッドにいたらいい気分になって寝ちゃうこと間違いなしだし。そうなったら寝汗でマットレスがとんでもないことに……なりますからね。








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さて、何か起きますかね。
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