krkの籠球
□街角にて_ティッシュ 【火神】
2ページ/2ページ
「あーさっぱりした! ごめんね不細工なものみせちゃって。サンキューねかがみん。ティッシュ使っちゃったから私の鞄にいれてあるやつと交換ね」
「いいよ。さっき駅前でもらったやつだし。るうだってまた使うだろ」
「そう? じゃ遠慮な……/////////////!」
ん? ティッシュを見てるうが顔を真っ赤にした。
何なんだ? 何があったんだ?
「……か、かがみ、ん」
「ん? なんだ?」
「か、か……かがみんのエッチ!!!!」
そう叫んで俺の顔面にティッシュを投げつけたるう。
その投げつけられたティッシュは、俺の左手に落ちてきたティッシュの広告を読み上げてるうがさらに赤くなった
「『初めての二人の時間は特別料金で大サービス! アタリなら2時間ご招待! ホテル凛』で何で怒んだよ。たかだか宣伝じゃねぇか」
俺は意味が今一つわかってなかった。
「うぅぅ。帰国子女はこれだから。もう恥ずかしいよぉ。ちょっとかがみん、しゃがんでよ」
「何だよ」
「いいから!」
仕方なしにその場にしゃがんでるうが俺に内緒話をしやすい高さになった。
「あのさ、その、『ホテル凛』ってのはラブホテルなんだよ」
「何だ? その『ラブホテル』っては」
ホテルはホテルじゃねぇのかよって言ったらるうに「そこからかよっ!」って呆れられた。
そうじゃねぇホテルの意味がわかんねぇ。
「えっと、ですね。『ラブホテル』っていうのは男女が愛情を深めるというか、その、エッチなことをするための……専用の施設で、あの……」
るうが語尾がはっきりしないけど、必死に恥ずかしさをこらえて説明してくれた。
それを聞くうちに、俺もだんだんとるうが真っ赤になった理由が分かった。
「で、わかった?」
必死に一通りの説明をしたるうの顔は恥ずかしそうにしてたけど、すっげえかわいい。
「わかった」
俺は大きくうなづく。
「もう。ティッシュはいろんなとこでくれるけど、とりあえずどこの会社のかは確認して。それと、そういうティッシュはポケットに入れない!」
「OK。わかった。悪かったな、恥ずかし思いさせちまって」
「うん。だけどまあかがみんが他で恥ずかしい思いしなくてよかったよ」
他の部員さんに見つかったらかなりおちょくられるだろうから。ってるうが笑う。やっぱりかわいい。思わず抱きしめたくなる。
「なあ、るう。今日の予定を変更してもいいか?」
「え?何に?」
今度は俺がるうの耳元でささやく。
「せっかくだからこの『アタリ』をるうと有効に使いてぇ。ダメか?」
小さくうなづくのを確認して、そのまま抱きしめた。
**********************************
出だしの純真かがみんかむばーっく!