小噺。

□「子煩悩」
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「子煩悩」鬼徹



「子供は幾つになっても可愛いし、愛しいものよ?」
「はぁ…そう言うものなんでしょうか?」
「そう言うものよ」
「と言うか、それ、神として依怙贔屓に成らないんですか?」
「成ると言えば成るし、成らないと言えば成らないわね。私は鬼子母神、子供と母親の守護神だから、誰を愛しても依怙贔屓には成らないわ。だってこれは慈愛ですもの。親が子を愛する事と同じよ。だから、鬼灯ちゃんの事を息子と観てる間は大丈夫よ」
「1人の男として観たらどう成りますかね?」
「消えるんじゃないかしら?神としての役目を果たして無い訳だから。そもそも、不交の誓いを立ててるから、誰も愛さないわ。私を育ててくれた白澤兄様でさえも、父か兄としか観てないから」

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