進撃短編裏
□凍てつく視線
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「それはそうと!昨日のエレンのものまね!めっちゃ楽しかったよねー」
「あぁ、あれは笑ったよな!うまくねーんだけど、妙につかんでるってゆーかさ」
ジャンとリリーはいつものように二人で食堂での雑談に花を咲かせていた。
コツコツコツコツ
「そうそう、それでさあエレンが
「おい、てめー。」
「え?…あ。は、はい」
リリーが声へと顔を上げるとそこには心底機嫌の悪そうな人類最強が立っていた。
引きつった顔でリヴァイを見上げぎこちなく笑った。
「下を見ろ。てめーが落としたソースが俺のクツについただろーが」
下を見るとリリーが食べた丼のソースが床に落ちていた。
それを見事にリヴァイの綺麗なクツが踏んでいた。
「あ、ごめんなさい!気がつかなくて」
リリーが顔を引きつらせたまま、出来るだけ気さくに謝ると、後ろに座っていたミカサが口を挟んだ。
「そんなものを気付かず踏む方が悪い。リリーは、悪くない。謝ることない。」