トラブル堕天皇子

□旧校舎
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「ん?ヤミ、何か聞こえなかったか?」


「さあ…?」







ガラ


「うおぉお!み…みんな!今のうちに逃げるんだー!」


「……」


「ん?」


「……ヤミちゃん!」


「あれ?金星くん?」


「お前ら…」


「ヤ…ヤミ……」


「結城リト…え…えっちぃのは…キライです!」


「ぶべ!」


「あーあ」


「そ…そんなつもりじゃ…」


「ヤミちゃーん!こんな所で何してるのー?」


「プリンセス…私はただここに古い本がたくさんあるので読んでいただけです」


「へ〜」


「プリンセスこそこんな所で大勢で何を?」


「ね…ねーララちぃ」


「そのコ…たまに校内で見かけるけど…友達?」


「あ、うんヤミちゃんってゆーの!カワイーでしょ!」


「へ〜」


「ホントかわいー」


「ねーさっき髪の毛でパンチしてたよねあれ何?」


「キャー肌スベスベ〜」


「?どうしたのヤミちゃん」


「何か…います」


「え?」


「何かって…何?」


「あなた達!そろいもそろってどこへ消えたかと思ったらこんな所へ入りこむなんて!ここは校則で立入禁止のはずでしょ!」


「なーんだユイかー」


「なんだとは何よ!気やすく呼ばないで!西連寺さんもどういうつもり!?クラス委員のあなたがいながら!」


「ゴ…ゴメンなさい〜」


「あ…あははちょっとびっくりしちゃった!」


「やっぱ幽霊なんているわけないよね〜」


出ていけ…


「へ?」


出ていけ…


出ていけ…


出ていけ…


「ちょっ…気味の悪い声出すのやめてよララさんっ!」


「わ…私じゃないよー」


「ほ…ほ、ほ、本物の幽霊…!?」


出ていけ…


さもなくば…


ゴバッ


「うわ!?」


「しまった!」





「あいたたた…」


-大丈夫ですかララ様


「う…うーん」


「春菜!大丈夫?」


「ララさん…何とか…」


「ゲホゲホ!」


「ぺっぺっ!すげ〜ホコリ…ん?」


「キャ!?どさくさにまぎれて…何のつもりよヘンタイ!」


「い、いやオレ何もしてね…」


「よかったみんな元気そうだね!ヤミちゃんとリサミオは落ちずにすんだのかな」


-そのようですね


「は…早く皆と合流して外に出よう…ここ…やっぱりおかしいよ。だってさ…さっきの声…「出ていけ」って…やっぱり幽霊の声だよね…」


「バカバカしい!ありえないわ幽霊なんて!どうせまたララさんのイタズラでしょ」


「へ?」


-それは違いますよ!


「尻尾といい…そのおかしなしゃべる髪かざりといい…あなたが怪しげなメカをたくさん持った宇宙人って事は認めざるを得ないけど幽霊は別よ非科学的!信じないわ」


「………唯…」


-お…おかしな…


「さ!早く行きましょ旧校舎にいるのは校則違反なんだから」


「明、どうした?」


「いや、やはりおかしい…」


「たっ」


古手川が倒れる


「!」


「な、何するの!結城くん!あなた今足引っかけたでしょ!」


「え?オ…オレは何もしてねーよ」


「あなた以外の誰がいるってゆーのよ!」


「だから違うって!」


「やはりおかしい」


.
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