トラブル堕天皇子

□進級
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「ああ、美柑ちゃん。俺は先に行くって言っておいてくれる?」


「わかりました」


「よろしくね」


明は家を出る


「それにしても明さんがバレンタインのお返しを自分で作るとは思わなかったな〜」







「もう少しで1年も終わりだな」


廊下を通り教室の前まで来る


「おはよー」


明は教室を見渡す


「あ!」


探してた人物を見つけると歩み寄る


「新井さん、これ先月のお返し。美味しかったよ」


「あ、ありがとう…」


「手作りだから変な味になってたらごめんね」


「て、手作り?」


「あ、うん。既製品のほうがよかったかな?」


「あ、いや、男子が手作りなんて珍しいから驚いたの」


「なるほどね。それじゃ」








「いや〜、あの時は他の人たちには悪かったけど名前も書いてなかったし顔もわからないからお返しできないんだよね。紙さえあればお返しできたんだけど…」


-お、金星おはよー


「ああ、おはよう」


明は教室に入る


今日から2年ということになっている


「さて、本でも読むか」


リトとララは水をやりをしたり朝風呂だったりで遅い


「にしても、もう2年か」


「ん?リトたちも来たか…ってどしたんだ?」


で、なんやかんやあって


「ララは2票、古手川さんも2票、西連寺が30票で、西連寺が委員長か」









「あ、ヤミちゃん」


「や、ヤミちゃん…あなたから言われるのはどうも慣れません…」


「う〜ん他にいい呼び方があればいいんだけど………無いな」


「無いのですか…」


「金色からじゃ愛称取りにくいからね。一番ヤミちゃんがいいと思う」


「まあ、前にも言った通り名前に興味はありませんけど…でもちゃんはやめてください…」


「じゃあ、ヤミ?」


「それでお願いします」


「わかったよ、ヤミ」








体育


バスケ


「金星パス!」


「おう!任せな!」


仲間からパスをもらい攻める明


「行かせないぜ明!」


「リトじゃ無理だよリトじゃ!」


右左とフェイントをしてボールに気が取られたところでまた抜きをする


「あ!」


「甘いな、リト!」


ディフェンスに入った人を切り返しで抜き去る


「いっけぇ!金星!」


その勢いのままジャンプして


「っらぁ!」


ダンクを決める


ダン


「ふぅ…」





昼休み


「明ダンク凄かったな〜!」


「ああ、久しぶりにやったよ」


「にしても、よくできたな」


「いつの間にかできるようになってたんだよ」


「え?金星くんダンクしたの?」


「こいつ体育の時間にやったんだぜ?」


「すご〜い」


「おい、そこの2年生!」


「はい?」


「放課後どっちがイケてる男が勝負だ!」


「は?」


「さっすが弄光先輩!いきなり勝負をふっかけたぜ!」


「ええ、いいですけど、何をやるんですか?」


「ふ、もちろん野球だ!」


「さっすが弄光先輩!自分の得意分野でいったぜ!」


「あ、わかりました」


「それではまたな」


弄光は去っていく


「野球か…」


「今のって三年生だよな?明大丈夫なのか?」


「ああ、問題ない」


「あ!金星今いいか?」


「ああ、いいけど?」


「今日の放課後部内で試合やるんだけど助っ人で入ってもらえないかな?」


「弄光先輩とやらの対決の後なら」


「ありがと!助かった〜」


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