トラブル堕天皇子

□バースデイ
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ピンポーン


「はい、いらっしゃーい」


「やっほー春菜!」


「きたよーん」


「場違いな気が…」


ワンワンッ


「キャーマロンくすぐったい〜」


わんわんっ!


「ゴ、ゴメンなさい!」


「は?」


「ギャハハハ何謝ってんの。犬苦手?」


「い…いやつい……」






『誕生日おめでとー春菜ー!』


「ありがとう」


「ジャーン!ケーキだけじゃなくてお菓子もいっぱいあるよ」


「おほーっ」


「賑やかだな」


そう言いながらコーヒーを飲む明


「さーて盛りあがってきた所でみんな聞いてくれイ今日はいいもの持ってきたんだ!」


「おー!なになに猿山ー」


「ジャジャーン!定番ゲーム「カラーツイスト」!」


「あ、それ知ってる。なにげにハマるよね」


「え?なになにどんなゲーム?」


「まぁ、簡単に言うとルーレットに従って示された色の上に手足をおいてって倒れないようにするゲームだよ」


「へー」


「よし!まずは俺と!」


「じゃあさリト!春菜!一緒にやってみよ」


「へ?」


「リサ・ミオ!後で変わるからルーレットお願い!」



「ちょ…待って…」


「いいよー」


「二人でやるのが定番だけど三人ってのも面白いかもね。じゃあ三人ともシートの上に立って」


「な…なぁオイ。オレこのゲームやった事ねーんだけど」


「私も…」


「大丈夫大丈夫ホント簡単なんだから。じゃあルーレットまわすよー」


「右手黄!はーいみんな右手を黄色の所においてー」


「じゃあどんどん行くね」


「左手緑」


「右足赤」







「よっ…と…そろそろキツくなってきたな……ん?」


「おわ!!?」


「えっ」


「ララ!何でこんな位置にいるんだー!」


「そんな事言われたって〜」


「うふふ見て結城のヤツ真っ赤!」


「いいねェ〜次は左手緑!」


「ん?」


「きゃ!」


「うわーっっゴメン!」


「フフフ無駄よ結城」


「あがけばあがくほどハマっていくのがこのゲーム…」


五分後


「う…うぐぐぐ…」


「うぎぎぎ腕がつる〜…」


「結城ィ〜〜いい表情してる」


「は!早く!ルーレットまわせ!」


「お願いしますって言ってごらん」


「な、何ィー!?」


「早く!」


「うぎぎ…お…お願いします〜」


「よくできましたァじゃあ次は…右手赤」


「!」


「ひぁっ」


「!?」


「ゃっ!そんなトコ触らないで!」


「えっそんなトコ?」


「あっあ〜ダメっこ…こすらないで〜」


「キャー」


「うわーっ」


「あら…三人とも倒れちゃった」


「え…てゆーかそれより…」


「もーっリトのバカ!」


「な、なんだよ尻尾触ったくらいで…」


「私尻尾が特別敏感なの!だから勝手に触っちゃダメ!」


「へ…」


「ララちぃ…どういうこと?」


「その尻尾…やっぱアクセサリーじゃないワケ…?」


「え?うん!だってこれはデビルーク星人の特徴「わーっバカ!宇宙人だってことバラす気かー!」


「「あ」」


「宇宙人…ララさんが?」


「なーんだやっぱそーなの!」


「え…!?その程度の反応!?」


「え〜だってねェ」


「ナットクだもんな」


「宇宙人とお友達なんてすてき…!」


「はははは、予想の斜め上だったかな?」


ずずっと一口コーヒーを飲む


.
 

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