トラブル堕天皇子
□戦闘
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「ん?」
-うわあぁああぁぁ!?
「リト?」
-リトーッ!!
「あっちか」
明は走ってその場所へと向かう
「ここか」
「私はデビルーク王室親衛隊長であり……そして!!漫画家・結城才培率いる“スタジオ才培”のチーフアシスタント!!ザスティン!!!」
「…チーフアシ…?」
「……なにやってんの?」
「明!危ないから離れろ!」
「危ない?どこがだ?」
「その子は殺し屋だぞ!」
「殺し屋?」
「そうだ殺し屋だ!」
「こんな可愛い子がか?」
「……か、可愛い……?いえ、よくわかりませんがあなたも私の邪魔をするつもりのようですね。なら仕方ありません。いざ」
「勝負!!!」
ガキィ!
「何でそう争おうとするのかな、まったく」
明が両腕の籠手で二人の刃を受け止めていた
「明殿…」
「いつの間に…」
「まったく」
「あ、明…?」
「あ、このことは言ってなかったな。俺の星の人類はお前達と同じ人間だけど、俺は国の一部の人間しか知らない精霊って呼ばれてる特殊災害指定生命体の一人なんだよ」
「せ、精霊?」
「ま、気にすんな」
「あなた…何者ですか?」
「金星明。なに、普通の高校生さ」
「普通の高校生は私の攻撃を止められません」
「確かに」
「ぐはっ!?」
「明!?」
「普通って言ったっていいじゃん………」
「いざ」
「勝負!!!」
「別に普通って言ったって………」
-この星の地の利使わせてもらう!
-ザスティン危なーい!
-はっ!
バキッ!
「俺…復活……!」
「明、足震えてるぞ!」
「俺は普通なんだ。って言いたいがそんなことはもうどうでもいい!俺は精霊だ!!」
「逃げたー!!」
「どうせ狙いはリトだろ。自分じゃ何もできない婚約者候補とやらの依頼でな」
明は堕天皇子を握る
「堕天皇子、金星明、参る!」
「いきます」
明が振るう剣を避け、金色の闇もまたその刃を明に振るうが躱される
「何故あなたは彼を守るんですか?」
「ん?なんでだ?」
「彼はプリンセスを脅迫しデビルークを乗っ取る極悪人と依頼主からは聞いています」
「そんなわけねぇだろ。あいつが極悪人なら俺は邪神だよ」
そう言い笑う
「…かもしれませんね。でも、依頼されればどんな人物だろうと始末する…それが私…“金色の闇”の仕事です」
「君みたいな子がやる仕事じゃない」
「人間のあなたにはわからないでしょうね。たった一人でこの宇宙を生きる孤独など…」
「それなら俺だって一緒だ。殺しもしたし、まず次元が違うから知り合いも誰一人いない。だからこそ止めたい。君みたいな子はもっと色々知るべきだ」
突然風が吹く
ー何やってるんだもん金色の闇!!お前の相手はそいつじゃないはずだろ〜!!
「婚約者候補?」
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