東京堕天皇子

□魂呼
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「急いで雪風!」


「麟!飛ばしてけ!」


現在三人は泰山府君祭を止めるため祭壇へと向かっている


「見えた!」


春虎の声の通り、祭壇が見えてくる


それと同時に鈴鹿が動きを見せる


「装甲鬼兵!」


「ブッ殺されてえのか…!」


すると装甲鬼兵は糸を出し、結界を作り出す


「祭壇に近づけない!」


「ひとまず下に降りるぞ!」


「お前らは上で待機してろ!あいつは俺がやる!」


「明くん!?」


明は二人を待機させ、一人降りる


「麟ありがとな。来い鸞!」


一角獣の麟を戻し、孔雀、鉄扇の鸞を呼び出す


「神童だかなんだか知らねぇけどな…式神風情が、俺に勝てるはずがねぇだろぉが!」


鉄扇で起こした鎌鼬で土蜘蛛の脚を切断していく


「結界を出してるのがお前なら、お前を倒せばいいだけ!」


鉄扇に霊力を込め、核を叩き潰す


「行け!」


「はい!」


夏目side


「すごいな明」


「神童とまで言われてましたからね」


夏目はふと昔のことを思い出す


−ずっと夏目ちゃんと一緒にいたい


「………それに私の初恋の人ですし」


「ん?なんか言ったか?」


「な、何でもありません!行きますよ!」


「お、おう」


明side


「まだ動くのか」


目の前では怒り狂ったかのように動き出す土蜘蛛


「初瀬!」


鸞を戻し狼、双剣の初瀬を呼び出す


「刻んでやる」


すると明は土蜘蛛の視界から姿を消す


「遅い!」


その速度で土蜘蛛の全身を刻んでいく


そのまま成すすべなく尽きる土蜘蛛


「麟!あいつらを追うぞ!」


呼び出した麟に跨り二人を追う


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