東京堕天皇子

□約束
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天界side


「暇じゃの〜」


「平和ならいいじゃないですか」


「そうは言ってもの〜」


神があるものを手に持ちいじっている


「それは?」


「お、気がついたかの。これは、は、は、ハックション!!!」


ポチ


「へ?」


「あ、押してしまった……」


明side


「ここのところ平和だな」


「ああ、色々問題も終わったしな」


「ま、お前の場合は精霊の問題は終わったけど誤解されてる“問題”は残ってるけどな」


「う…それを言うなよ……。明こそ、また堕とされないとは限らないだろ?」


「そうなんどもあってたまるか…もうないよそんなの」


「そういうのってフラグじゃ…」


「大丈夫だ、問題ねーよ」


「いやそれフラグ…」


ブゥン


「「へ?」」


音がした方を向くと明の足元に穴が空いていた


「くそが!」


明はどうにか穴の縁を蹴り前方上へと逃れる


「そう何度も堕ちてたまるか!」


そう言って着地した





はずだった


「あり?」


明が見つめる先はあったはずのアスファルトでも今見ている視線の先には


「何で穴空いてんの……」


「あ、明……」


「ああ、お前の注意を聞いとけばよかった……」


それだけ言うと明はスッと穴に堕ちていく


「明ぁぁ!?」


神side


「どうするんですかあれ……」


あれとは明がまた穴に堕ちた事実


「気にするな!」


いい顔でグッと親指を突き立てる


「気にしますよ!?」


若干青ざめた声で神に言う天使


「間違いは…誰にだってあるんだ……人間だもの……」


「あんた神だろ」


「ま、彼は無事じゃろ」


「一体何を根拠に…」


「行き先はわしが決めておったからの」


「確信犯か、あんたは!?」


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