インフィニット・ストラトス〜堕天皇子
□君の名は
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「続けて砲撃を行う!」
何度か続けてレールカノンを撃つ
「くっ!予想よりも速い!」
福音がラウラに接触しようとする
が
「おぉぉぉぉお!」
一夏の体当たりで福音はバランスを崩す
そこにセシリアのレーザーが飛んでくる
だが、それもかわす
「かかった!」
隙ができたところをシャルが両手の銃で撃つ
それは初弾だけ命中し、あとはかわされる
福音は下降しながらエネルギー弾を撃ってくる
シャルはそれを防ぐ
「それくらいじゃ、落とせないよ!」
−−−−−
白い部屋
そこに明はいた
「(なぜだ?ここは……俺は死んだのか?)」
目の前に男性らしき人物がいる
「呼んでる…行かなければ」
「え?」
明は男性の視線の先を見たが何もない
視線を戻し男性を見ると
「あれ?」
もう、いなかった
白い部屋が、灰色へとかわっていく
「力を欲するか?」
「え…?」
目の前にいたのはISを装備した男性らしき人影
−−−−−
「はぁぁぁぁぁぁあ!」
箒の両刀が福音を捕らえる
だが
「っ!?」
福音はそれを両手で掴み押し返す
「箒!武器を捨てて離脱しろ!」
「箒!」
「箒さん!」
福音はエネルギー弾を発射させようとする
しかし
「はぁぁぁぁぁぁあ!」
箒が足部分のエネルギー刃でそれよりも早く、銀の鐘を切る
移動手段を破壊され福音は落下していく
「無事か?」
「私は、大丈夫だ」
−−−−−
「力を欲するか?」
再びの問いかけ
「…………」
明は答えない
−−−−−
海面から福音が出現する
「まずい!第二形態だ!」
−−−−−
「力を欲するか?」
「ああ」
明は答える
「何のために?」
「そう、だな、あいつらを、仲間を守るためだな」
「仲間、を」
「ああ、この世は、戦いばかりだからな、戦いから、守るために、守り抜くために」
「そうか…」
「だったら行かなければな」
一瞬で灰色の部屋から、白い部屋にかわる
「ほら、な?」
男性が、明の肩に手をのせる
−−−−−
箒に向けてエネルギー砲が放たれる
「あぁ!」
エネルギー砲は直撃し、落ちていく
「箒さん!」
セシリアは福音から距離を取るも
追いつかれて
エネルギーの翼に覆われ攻撃される
セシリアもまた、落ちていく
シャルに向けて、箒に放ったエネルギー砲を撃つ
シャルは防ごうとするが、耐えきれず破られ、落ちていく
「(会いたい……明に会いたいよ………会いたい………会いたい)」
「(明………)」
「シャル…」
「ん、んん…」
「あき…ら……?」
「ああ…待たせちまったな」
「明!?大丈夫!?怪我とかしてない !?」
「大丈夫だ、戦える」
「よかった……本当によかった……」
涙をこぼすシャルロット
「泣くなよ、可愛い顔が台無しだぞ?」
「泣いてなんか…ないよ……」
「じゃ、行ってくる」
一瞬で遠くまで行った明
「明……」
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