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□BJ
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「はぁっ…はぁ…」
(くそ、こんな時に限って普段の疲れがでるとは...。心なしか目眩でしてきたぞ…っ
さすがにこの状況はまずい...)
「みつけた」クスッ
「っっ!?...くそっ!」
(こいつ…何が目的だ...)
誰かに恨まれることならいくらでも覚えはある
最初はどこからか雇われてきた刺客なのだろうと思った
…だが、どうも様子がおかしい
…つい数分前、私は奴に気がつき、様子をうかがおうと少しだけ走ってみた。
もし、私を殺そうと思っているならば、私が逃げようとしたらすかさず何かしてくるのだろうとふんで…
思ったとおり奴は私のことを追いかけてきた。そして私の腕を掴んだ..
...のだが、そのまま動かない。しいて言うならば、掴まれた腕が痛い。奴の爪が食い込んで出血し始めている。
「くっ...っ」
私が痛みに耐えかねて、ヤツの手から何とか逃れ、一息ついたときに...
ニヤァ
「っっ....!」ゾワッ
(何なんだこいつ!?危ない…きがする
本能が…そう言っている気がする…)
その男から危険を感じ取ったわたしは
腕の血が滴るのも構わず走りだしていた