TRIANGLE

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「好き?え?好きなのかな…。
一緒にいると楽しいし…。
笑ってくれると嬉しい…けど。」


呆れ顔の美羽ちゃん…。


「舞。
そーゆーのを好きって言うんだよ。」

「え…そう…なの?」


うーん…。

そうなのかな…。

好きって言うのは
こう…もっと
ドキドキするとかじゃないの?


以蔵が笑うと嬉しいけど…


それは
普段が無愛想だから
って感じもするし…。


「お前ら何コソコソ話してるんだ?」

「…‼︎土方先生‼︎」


え?
今の聞かれてた?


「先生…盗み聞きとか趣味悪〜い‼︎」


美羽ちゃんが先生の胸にパンチする。


「聞こえてねーよ。
ほら、さっさと教室入れ。」


私たちは頭をくしゃくしゃ撫でられながら
教室に連れて行かれる。




いつも通り隣の席には以蔵が座ってる。


何か話しかけたいけど…。

気まずい…。

そ〜っと以蔵を盗み見…。

…‼︎

やば…目あっちゃった…。


「お…おはよう、以蔵。」

「お…おはよう。」


へへ…。

気まずい‼︎





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