花と水

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葵side〉〉〉



しらたまが歩いて来た気配に
襖をあける。


「にゃーん。」

「おはよう、しらたま。」


そう言って煮干しを差し出すと
体を丸めて
美味しそうに食べ始める。


「しらたまは変わらないね…。」



新撰組の屯所を出て
どれくらいの時が過ぎたんだろう…。



秋が来て…


冬が来て…


春が来て…


見上げた空に高く昇った太陽が
もうすぐ来る夏の訪れを知らせている。





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