花と水
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葵side〉〉〉
「葵。茶煎れてこい。」
差し出された湯のみをじとーっと
見つめる私に気づいた土方さんが
怪訝そうな顔でこちらを向く。
「聞こえなかったのか?茶‼︎」
再度、差し出された湯のみを
手のひらで押し返す。
「土方さん。
もっと他に頼み方ないんですか?」
せめて
顔くらいこっち向けようよ…
って思うのは私だけですか?
「あ?
葵のくせに偉そうなこと言ってんな。」
む…ムカつく‼︎
そもそも
葵のくせに…って何ですかね?
朝から晩まで
ずーっとこんな鬼と一緒なんて…。
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