花と水

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葵side〉〉〉


「そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。」


そう言って彼は
私たちの前に腰を下ろし
人懐こそうな笑顔で
私と隼人の顔を交互に見ている。


「お二人とも本当に美男美女ですね。」


1人で何かに納得した様に
うんうんと頷いている。


この彼こそが
私の喉元に刀を向けていた張本人。


あの時
むけられていた刀は
私たちが拍子抜けするほど
呆気なく鞘に納められた。




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