TRIANGLE
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連絡通路のベンチに並んで座って
ジュースを飲む。
舞ちゃんはさっき僕がとってあげた
コリラックマのキーホルダーを
人差し指にかけて眺めてる。
「ふふ。このコリラックマ…
沖田先輩みたい。」
舞ちゃんがいたずらっぽく笑って
僕にキーホルダーを差し出す。
「え〜?どこが〜?」
僕が丸いってこと?
クマっぽいってこと?
それとも白いってこと?
「ほら。いちごみるく飲んでる。」
舞ちゃんがコリラックマのいちごみるくと
僕が飲んでるいちごみるくを
交互に指差す。
「あ…。」
全然気づかなかった。
「やっぱり沖田先輩みたい。」
舞ちゃん。
その笑顔は反則だよ…。
抱きしめたくなっちゃうじゃん…。
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