*長編*
□腹黒いやつ(4)
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山「し、してねーよ!!///」
知「じゃ、涼介が食べさせて?
ほらほら、あ〜ん?」
山「う…」
知「早く〜!お粥冷めちゃうよ?」
山「〜っ///!
勘違いすんなよ!
知念が体調悪いからやってるだけだかんな!」
知「うん!わかってるから早くっ?
あ〜ん!」
山「ほ、ほらよ///」
知「それじゃ熱いよ!
ちゃんと"ふ〜ふ〜"ってして」
山「〜〜〜っ!
なら自分で食べろっ!」
知「え〜!僕は涼介に食べさせて欲しかったのに…」
文句をいう知念の前にお粥を置く。
だが、知念もお腹が減ってたのかすぐにお粥に手をつける。
知「やっぱ涼介の料理は美味しい〜!」
山「だろ?
それ食い終わったらちゃんと薬飲めよ?」
知「はぁ〜い」
軽く返事した知念はいつも通りで、随分と体調がよくなったようだ。
倒れた時と違って顔色もいいし。
山「知念…
俺、話があるんだ」
知「涼介から話しなんて僕嬉しい!
なになに?」
知念はキラキラとチワワのような瞳を輝かせた。
山「俺、
お前の気持ちに答えられない…」
俺の言葉に途端に曇る知念の瞳。
知「え…どういうこと…」
山「知念が倒れた時…
俺のせいだって思ったんだ。
俺が知念を避ければ避けるほど…
知念、
マジで追いかけてくるだろ?
それが心配なんだ…」
知「それは涼介のこと本気で好きだからだよ!!」
山「おかしいってこんなん!!
…知念
お前モテるんだから、
俺じゃなく普通の女の子好きになれよ」
知「そんなん涼介に言われたって無理だよ!
僕が好きで、
誰より欲しいのは涼介だけだもん!」
山「…俺は知念の気持ちに答えらんないよ…」
知「なんでそんなんわかる訳?
まだ涼介は一回だって僕に向き合ってくれてないじゃん!
涼介はホイホイ誰かを好きになる癖に、
なんで僕には最初から無理だって答えを決めつけるのさ!」
山「んなこと言われたって…」
知「一回も向き合ってくれない涼介が諦めろって言ったところで、
僕は諦める気、さらさらないから」