*長編*
□腹黒いやつ(2)
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山「な、なあ知念…。
昨日のとか…
それ本気で言ってんの?
冗談だよな…(笑)」
知「何それ…」
山「だ、だって急に好きとかおかしーだろ!!
俺が好きな子出来た時に邪魔してたのも、俺はてっきり…
俺が嫌いなんだと思ってたし…」
知「僕は涼介のことが大好きだよ?
邪魔してたのだって、
涼介が僕以外の他の人のものになって欲しくないからだし!」
山「///いや、だからさ…
その好きってのは恋じゃなくて、
友達としてなんじゃないかな〜…って」
はは、っと俺が掠れた笑い声で知念の方をみれば、
明らかに怒った表情の知念。
「お、俺準備しよ〜っと。」
ぱっと知念の居るリビングから自分の部屋へ移動する。
(冗談じゃない、
俺ん家に勝手にきて母ちゃん味方につけて気味の悪いことばっか言いやがって〜
あげくキレるなんて意味わかんねえー)
しかも知念が怒り出すとほんとに手に負えない…
さすがJUMPの末っ子キャラなだけある…。
こんなときは大ちゃんに助けを求めよう!
山「よし、携帯!」
(あれ…携帯…)
ガサゴソとポケットを漁っても出てこない。
知「携帯はここだよ」
山「なにしてんだよ!返せっ」
知「やだっ!」
山「返せー!」
携帯を知念の手から奪おうとすると、得意の反射神経を活かしてよける知念。
(くそっ…俺よりチビのくせに←)
知「涼介が僕の気持ちをちゃんとわかってくれない限り
ぜぇーったい返さない!」
山「そんなんわかるわきゃねーだろ!
お前はガキかっ!ww」
知「だって!僕、
涼介のこと大好きなんだもんっ!」
そう言って俺の腕を引き寄せ強引に
チュッと頬にキスをする。
知「いただき♫」
固まる俺の手元にするっと携帯が置かれる。
山「お………
お前なんて
大っ嫌いだあああぁあー!!
出てけぇえぇえー(泣)」
思いっきり叫び、
知念を突き飛ばすと
自分の部屋の扉を思いっきりバタン!と閉めた。