*長編*
□腹黒いやつ(4)
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知「涼介…」
山「ん〜…
ってちねんっ!?
もう大丈夫なのかっ!」
知「うん!すっごくよくなったよ!
ここって…涼介の家だよね?」
山「あぁ…知念急に倒れたからさ…
あっ、でも知念ん家の母ちゃんには俺の母ちゃんから連絡してあるから…ゆっくり休め!
今お粥作るから!」
知「涼介…ありがとう」
ニッコリ笑った知念は、確かに調子がよくなったようだった。
知「でも…もう少し、
僕は涼介とこうしてたいな///」
繋がった手を嬉しそうに握り返してくる。
山「!!!///
こ、これはちげぇーよ!
あの、これは、知念が…///
もういいよ!
俺、お粥作ってくる!///」
バタバタと自分の部屋を後にして、台所へと向かった。
【腹黒いやつ】
時計を見れば夜中の1時過ぎ…。
山「あれから俺、寝ちゃってたのか…」
お粥をかき混ぜながら考える。
よくよーーーーーーーー
ーーーく考えたら
山「俺知念と2人っきりじゃねーか!?((((;゚Д゚)))))))」
(これ…完全にヤバイんじゃね?
いやいや!気付くの遅すぎだろww俺!!)
こうなったら知念の半径1メートル以内に近づかないようにしないと…さすがにヤバイ…
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ーーーーーー
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知「わ〜いい匂い!」
山「だろ?
いっぱい食べれば元気になるぞ!」
知「涼介の手作りだから絶対美味しいねっ☆
……でも遠いんだけど?」
山「え(~_~;)?」
俺としたことが、
知念と距離をとることに専念しすぎた。
(これじゃ悪魔に心の内がバレてしまう…(汗))
山「ごめんごめん☆(笑)
ほら…
食えよ!」
知「だから遠いって!!」
離れた位置から精一杯腕を伸ばしお粥を渡そうとしたが、
やはり無理があったか…。
知「…もしかして涼介…
2人っきりだからって、
意識してんの?(ニヤリ)」